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七里 睦月 ロングインタビュー

先日、10枚目のシングルとなる『かくれんぼ』をリリースした七里 睦月。

当誌の先月号で行った《来年バズるアーティストランキング》のトップを飾った彼に、新曲や今後の展望についてお話を伺った。

 

 

 

――それでは始めに、簡単な自己紹介をお願いいたします。

 

「七里 睦月、30歳。シンガーソングライターです。」

 

――七里さん、ついに30歳を迎えましたか(笑)

 

「それ、みんな驚くんですよね。顔が比較的若く見えるのもあると思うんですけど、中身が年齢に伴ってないって意味じゃないかとヒヤヒヤしてます(笑)」

 

――そんなことはないです。むしろデビューした頃からずいぶん成長なされたなぁ、と。

 

「(記者)さんはデビュー当時から俺を追ってくれてますもんね。本当にありがとうございます。お金のない時期に何度もご飯を食べさせてもらったご恩は一生忘れません」

 

――今こうやって活躍されてるのを見ると、あのご飯は無駄じゃなかったんだな、七里さんの血肉になったんだな、と嬉しく思います。

 

「今ってギターやベースやドラムが集まった、いわゆる『バンド』が流行ってるじゃないですか。でも俺はギター1本と自分の喉しかもってないわけで、やっぱり風当たりは強かったんです。いや、デビューして1年くらいは風すら当たらなかったのかな。

そんな中でも応援してくれた皆さん、特に俺に期待してくれた先輩方や業界の方に応えたい一心で頑張ってきたところはあります。近々、お返しに美味しいものをご馳走しますね(笑)」

 

 

本当は20分に及ぶ大作だった

 

――神話や民間伝承を現代社会に絡めた歌詞が特徴の七里さんですが、今回の『かくれんぼ』からはそれが感じられませんね。

 

「実は先日とんでもない夢を見まして、夢なのに死ぬかと思いました。その時に作った曲が『かくれんぼ』なんです。」

 

――突っ込みどころが多すぎて、なにから聞けばいいのか。では、その「とんでもない夢」について教えてください。

 

「タイトル通り、夢の中でかくれんぼをしました。まあ、夢は夢なので内容まで詳しく話すつもりはありませんが、そういうきっかけがあったんだなくらいに理解しておいてください(笑)」

 

――先ほど「その時に作った曲」とおっしゃっていましたが、文字通り、夢の中で作ったということでしょうか?

 

「その通りです。俺と、もう1人のボーカルがいて、2人で歌うために作曲しました。本当は20分に及ぶ大作だったんですけど、夢から醒めてからそれを楽譜に書き起こし、再構成して今の形になりました。」

 

――20分!?

 

「20分間、歌いっぱなし弾きっぱなしです。夢の中とはいえ流石にあれは大変だった(笑)」

 

――その20分のオリジナル版を聞ける機会は来るのでしょうか?

 

「えー!大変なんですってば(笑) 何にせよ、もう1人のボーカルもいないと歌う気はありませんしね。あれはその人と一緒に歌うための曲なので。」

 

――夢での出来事をとても大切になさっているんですね。『かくれんぼ』でも「想いまで隠せはしない 思い出も忘れはしない」と歌っている通り、忘れられない記憶なのだと。

 

「あの夢もある意味では神話的というか、ファンタジー色が強かったので記憶に残りやすかったのかもしれないですね。たぶんあの夢の全てを覚えているし。いい思い出です。」

 

 

現代社会ってフィクションで溢れてる

 

――そもそも「神話を歌う」というスタイルはどうやって生まれたのでしょうか?

 

「もともと神話が好きだったから、それを自分の創作に組み込みたいなー、と。あとはですね、なんて言うか現代社会ってフィクションで溢れてると思うんですよね。小説とか映画みたいな作品ってだけじゃなくて、SNSとかインターネットって100%のノンフィクションではない。フィクションに求められるのは幻想というか、こうだったらいいなっていう願望が反映されていて、はるか昔から存在する『フィクションの走り』とも言えるものが神話なんですよね。それって娯楽もすくなかった時代における、人間の根元的な欲望だと思う。きっといつの時代にも求められているものなんじゃないか、って思ったのが俺の作詞に影響しています。」

 

――うーん、確かに。フィクションに内包された願望というのはありますよね。七里さんの曲はそれを目の当たりにさせられるから魅力的だし、惹かれるんです。

 

「ありがとうございます。今回は毛色が違う曲だけど、そういうところ――本音を隠すこととか、諦めてしまいがちな願望が自分のなかにあるってことを見つめ直す曲になっていると思います。」

 

 

 

彼のルーツに迫ることもでき、大変貴重なインタビューとなった今回。

最後にぽつりと「今年こそ日本武道館を狙います」と呟いていた。

七里 睦月が世間に広く知られる日も近いのかもしれない。

 

 

『かくれんぼ』

作詞・作曲・歌 七里 睦月

 

1.かくれんぼ

2.ランタンを灯せば

3.I do

4.霧の向こう側