ガスパ活動記録(しない)

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雑TRPG『猫魔族の領分』後日談

閃光が消えたのち、ミューズ海岸の地形はがらっと変わっていた。

地面に横たわっているてっかまき、マーガリン、マロン、エンビレオ、ハル。そしてキャット・シー。

 

エンビレオの足元には、ぼろぼろになったウロコの盾が落ちていた……


てっかまき

「う……うう……」


マロン

「……ん…んんっ…ウロコは………?」


ハル

「 あ、うう…ウロコさん…?」


マーガリン

「…ウ、ウロコさん……?」


エンビレオ

「……」
(横たわったままで、傷の入った盾をじっと見つめている…)


てっかまき

「その盾は……」


ハル

「エンビレオさん、それって…」


マーガリン

「そんな…まさか……!」


マロン

「……ウソだろ…?」


エンビレオ

「……多分、パラディンさんの。……ウロコの、盾」


シー

「彼が守ってくれたというのか…」


マロン

「おれの聖女の守り…効かなかったっていうのか…?!なぁ、おい、ウソだよな…どこかに居るんだよな?!なぁ!!!」


シー

「あれだけのエネルギー量だ…全員のダメージを肩代わりしたのであれば、いくつ命があっても足りないだろう」

 

てっかまき

(苦々しい顔をして拳を握りしめる)


マーガリン

「そんな…そんなことって……」


ハル

「姿形もないなんて」

 

エンビレオ

「……」
(屈んで、盾の落ちていた辺りの砂浜を当てなく掘り返す)


マロン

「くそ……!また守れなかった……!!なんで…なんでだよ……!!!」


エンビレオ

「……。後は頼んだ、って。聞こえないふり、したけど……ウロコは、そう言ってた。……何が起きるか……分かってたんだと、思う」


マロン

「……ありがとな…ウロコ……おれ達を……護ってくれて……」


マーガリン

「ウロコさん……分かってて私たちを……ありがとう…ごめんね……」


てっかまき

(……何も言わずに大剣を納めた)


エンビレオ

「……そうだ、猫島……どうなったんだろう」


マロン

「そうだ……あいつ…猫島に渡った奴は…?」

 

シー

「その件なのだが…ついさっき、私のなかから猫島の“所有権”がなくなるのを感じた。どうやら先に島へ行ったヤツが島を乗っ取ったようだ」


ハル

「乗っ取ったとは、どういうこと?」


マロン

「それって大丈夫…でもねぇよな……」


シー

「あの島は猫の楽園というだけではない。島の中枢、つまり巨猫の巣の玉座には島全体の構造をも変える力がある。その権限を奪われたということは、あの者は私より遥かに強力ということだ…」

 

マロン

「あいつは…一体何者なんだよ…」


てっかまき

「ビストロガスパール。かつてグレンにあったレストランよ。数ヶ月前、そこの主人だったシェフ・ガスパールが魔物に殺され、なりすまされるという事件があったわ。マーガリンと私を含む6人の冒険者でその事件は解決した。そのときに主人だった本当のガスパールの遺体も全員で確認してる。それがなぜ今になって……」

 

マロン

「なりすまし…か…。ってことは、あの猫島を乗っ取ったやつも…偽物の可能性が…?」


シー

「不明点が多すぎる。一度町に戻り、体制を立て直すとしよう。町長亡き今、ジュレットは私が治めるとしよう。なんとかみなの理解を得て、だがな」


マロン

「おれ達も、説得には協力するよ。お前なら頼りになりそうだからな…」


てっかまき

「そうね。新しい体制を築くのにぜひ協力させてほしいわ。ガスパールを逃したのは私達にも責任がある」


エンビレオ

「……難しい、とは思うけど……まずは今までの事、町の人に話して……それから、かな」


ハル

「出来ることならなんでも協力するよ」


マーガリン

「本物のガスパールさんは殺されてしまっているはず…なりすましの偽物かなぜか生き返ったのかな…理由は分からないけどとりあえず私もシーさんに協力するよ…!私も出来る限りのことはしたいから…!」


エンビレオ

「……一足先に……町、戻ってる。いきなり君が行ったら……町の人、また……勘違いするかもしれない。それに……ウロコの家に、盾、戻してあげたい」

 

 

【ジュレットの町:早朝】

意外にも住民たちは聡明で、冷静であった。
すべてを知ると、シーが町を治めることを快く受けいれた。

 

それからの冒険者たちは……

 

 

エンビレオ
町に逗留して、守れなかった約束を果たすために、シーの手伝いをしている。時々ウロコの家を掃除しに行ったりもする。いつか家の主が戻る事を待っているようでもあり、主が戻らなくなった日の姿を保とうとしているようでもある。

 

マロン

もうジュレットには居ない。旅する医者だからね。次の街に向かっている最中かな。ジュレットに滞在中は、怪我した人や病気に罹った人の治療をしている。

 

 てっかまき

ウロコの弔いのために屋敷へと赴いた。そこでサヤマと再開し、驚愕することになる。その後は町に滞在しながらシーに協力し、海岸の再整備を手伝ったり警備をしたりした。猫島へ渡ったガスパールを追う機会を逃さないため、その後もジュレットを拠点に活動している。

 

ハル

この街にいるのはつらすぎるので傷が治ったところでジュレットは離れた。疲れたのでしばしプクレット村でひっそりとくらして、また旅にでる。強くなりたいと修行の旅に。

 

マーガリン

エンビレオさんとてっかまきさんと一緒にシーさんの手伝いと出来る限りのことをして、共にウロコさんの屋敷へ赴きサヤマさんの執事と知って衝撃を受け悲しく再開する…その後ウロコさんの墓前で手を合わせて祈る…「ウロコさん…守ってくれて本当にありがとう…ウロコさんが守ってくれた命、大切にするから見守っててね…」そう祈ってからウロコさんの為にもと強く思い、ガスパールさんの足取りを追うために色々調べながら冒険を再開する。

 

 

町長を中心とした事件から、1週間が経った。

シーは「ビストロ ガスパール」の調査を行い、店内には何故か屍がなくなっていたと報告した。

 

シーは現場からある仮説を立てた。

曰く、店内で燃やした《ドリーム》の灰がガスパールの屍に影響を及ぼしたのではないか、と。

 

町を、そして猫たちを救った冒険者たちは間違いなく英雄だ。
仲間の死や町長の裏切りは決して忘れられないだろう。
しかし、沢山の命を守ったことを誇りに思ってほしい。


今日もまた、静かに夜がふけていく……

 

【Happy End】

 

 

 

 

 

 

【猫島】

 

「てっかまきさんとマーガリンさん。思ったより早く会えたなぁ」

 

「『さっさと殺してしまえば良いものを』」

 

「大丈夫、おそらく彼らは僕を追ってここに来る」

 

 

「『さぁ…君たちに絶望を与えよう!』」