ガスパ活動記録(しない)

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雑TRPG『シェフの願い』後日談

【雲上湖】

 

《ドリーム》の木を燃やし尽くした冒険者たち。


さなえ
「…ふぅ、これで一安心ね。もうあんな実は世に出回ってはいけないわ」


マーガリン
「うん…これでドリームは誰も食べないし食べたらどうなるかも誰も分からないままだね……これで良いんだよね」


サヤマ
「ちょっと勿体無い気もするけど……世の中の平和が一番ですよね……」


てっかまき
「あっても争い事を生むし、食べた人間は必ず不幸になる。これでよかったのよ」


マーガリン
「…あ、水晶……悩んでる内に使えなくなっちゃったみたい……救えたかもしれないのに…いつも優柔不断で嫌になっちゃう……王様にも返せないしどうしよう…」


さなえ
「あら、まだ持ってたのね。売ったらいい資金になるかもしれないわよ…?ふふっ♪」


マーガリン

「高く売れるのかな~でももう自分で持ってようかな…忘れない為にも…」(そっとしまう)


ノワール
(体育座りで雲海を眺めながら物思いにふけっている)


サヤマ

「……考えているのはシェフのことですか?」
(すとんとノワールの横に座った)


ノワール
「んむ……それもある。それもあるが…自信がないのだ。さやまよ、聞いてくれるか?つまらん我の身の上話を…」


サヤマ
「……私で良ければお聞きしましょう」

 


マーガリン
(邪魔しないように後ろのほうで様子を見ている)


てっかまき
(聞こえないふりをして聞き耳を立てている)


さなえ
「あら、あの2人何だかいい感じじゃない?これぞ青春!ってやつなのね…!」
(空気読めてないオーラ満載で周りにいる人にこっそり話し掛ける)

 

 

ノワール
「我のこの姿は、我の本当の身体ではないのだ。我はその昔、それはかわいらしいエルフであった。だが、病にかかってろくに外へ出ることもできず、アイドルになるという夢を叶えられぬまま一生を終えたのだ。

それが何の因果か、こうして他人の身体を借りて、自由に外に出られるようになった。しかし…外の世界を実際に感じて、テッペンというものがあまりに遠いことを知ってしまった…。自由であろうとなかろうと、この身などちっぽけで何もできることなどないのではないか…。そう思えてしまう。不甲斐ない。みな、このような世界で負けずに輝いていたのだというのにな…」


サヤマ
「……ノワールさんのあほたれっ(ぽかっ)
この旅であなたが得たものはそんなものじゃないでしょう?
さなえさんが裏切ったとき……あなたを除いて蘇生できるのは私だけでした。でも、私は蘇生しようとしなかった。あなたの判断がなければここに皆が生きて揃うことはなかったでしょう。
テッペンがなんぼのもんですかっ!これから『華麗なステップ』でも歌でも何でも磨けばいいじゃないですか……シェフと違って私たちはまだ生きているんですから。私は出発前に見せてくれたステップ、結構いいと思ってますよ!……うん、思ってます、思ってるはず……」


ノワール
「なっ、あ、あほたれとは……あのときは…自分の気持ちだけで……しかし、さやまがそう言うのなら……くよくよしている訳にはいかんな」

 

 

ノワール
「よしっ!!皆の者!!」
(勢いよく立ち上がる)

 

ノワール
「ここにいるみなでデビューする話のことだが!!やはり各々…あれだ…それぞれの生活というものがあると思う!故に…全員でデビューしようとはさすがに言わぬ!であるからして…おーでぃしょんを執りおこなうぞ!!」


サヤマ
「え"っ……ま、まあいいんじゃないでしょうか……元気で(ボソッ)」


マーガリン
「オーディション始まった!?こ、これも青春かな…?」
(さなえ達を見ながら笑う)


さなえ
「何でいきなりオーディションになるわけ?!まっ、あたしなんて余裕で合格すると思うけどね!」
(笑いながら自信満々に言う)


てっかまき
「私にもあんな頃があったわぁ」(遠い目)


ノワール
「乗り気だな!?テッペンアイドルになりたいものは名乗り出るがよい!もちろん今でなくてもよい!我は誰の挑戦でも受けてたつぞ!…ん?ぐるーぷ組むのに受けて立っては…?まあ細かいことは気にするな。再び会うときまで我もステップを磨いておくからな!」


サヤマ
「まあ私は演奏部門において余裕のテッペンですので〜♪……次に会うときにはもっといいものにしておかないと、ですね」


マーガリン

「私だってやるならテッペン目指しちゃうからね~!次会ったときは私の上手さにきっと驚くよ~!」

 

 

こうして長い旅を終え、別れを告げた冒険者たち。


そして彼らは今……

 


サヤマ

みんなと別れた後、またウェナ諸島中心にふらふら旅芸人をしてます。たまに懐かしそうにランドン山脈を眺めているとかいないとか。ごく稀にオーグリードへ渡った時はさなえさんのお店に行くらしいです。

 

さなえ

資金を集めるために前職の盗賊に戻ったみたい。新しい盗賊仲間と共にモンスターからレアアイテムを盗みつつ、世界を旅しているよ。尚、道具屋はさなえの友達が代わりに経営しているとか。

 

てっかまき

相変わらず仕事が無いため、世界各地を回って何でも屋みたいな雑用をしているよ。借金は少しずつ返してるけど、多すぎて焼け石に水みたい。ドリーム事件のあとはオルフェアに向かったらしい。

 

タツオ

相変わらず可愛いオナゴ探しをしようと道に迷いながら各地を放浪の旅をした。が、結局(強い女性ばかりで)見つからず、田舎のアグラニに戻った。今はひっそりこっそり村の女性に片思い中です。

 

マーガリン

自宅に水晶を持って帰った。その後プクランド大陸に渡って再び美味しいもの巡りや冒険をして、たまにレアな食べ物を見つけるとドリームのことや皆のことを思い出して懐かしんでいる。あの後からこっそり踊りや歌の練習を始めてステップの楽しさに気付いたらしい。

 

ノワール

オーグリードにはもうあまり行かずメギストリスを拠点に修行兼相方探しをしている。一件の後すごい筋肉痛に悩まされ身体の持ち主に怒られたようだが反省していない。

 

 

 

 

 

【誰も知らないエピローグ】

 

 人のいない店内。

 

降り積もるは《ドリーム》の灰。

 

朽ち果てた魔物の残骸。

 

暴かれた床下にはウェディの屍。

 

……正確には、屍だったもの。

 

 

「なるほど《反転》したのか」

 

「……なぜそれを僕は知っている?」

 

「なんだこれ、体がッ…」

 

「『私を受け入れよ、さすれば生き長らえよう』」

 

「そう、か、僕は《ドリーム》の灰、で」

 

「『お前を見殺しにした人間どもを』」

 

「『僕は許しはしない!!』」

 

 

To be continued...