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ガスパ活動記録(しない)

ツイッターに載せきれない長文とかを投稿するよ

青年はミュージシャンを目指す

 世界有数の繁華街、ジュレット。そこは昼夜を問わず出会いを求める者で溢れていた。その『出会い』の意味は概ね健全なものではないのだが、そんな裏事情はおのぼりさんことガスパールの与り知るところではない。

 出会いといえばジュレット、出会いといえば酒場。つまり最強の出会いの場はジュレットの酒場であると愚かにも結論づけてしまったガスパール。うきうきとジュレットの酒場へ入っていった。

 そもそも何故、ガスパールが出会いを求めているのかというと、それは音楽活動をする仲間が欲しかったからである。いわゆるバンドを組みたいのだが、自身はリュートと微妙な歌声しか持っていない。もっと技術のある仲間がいれば簡単に有名になれるだろうと考えていた。よくもまあ、そんな浅い考えで仲間が集まると思ったものだ。

 

 酒場には、歌って踊る若者など巨万といる。ガスパールには、その若者たちがミュージシャンを目指す同志であるように見えた。

 それからは地獄の日々である。精々ちやほやされたい程度で音楽をやっている者が大半を占めるこの酒場では、真面目に音楽に取り組む者などいなかった。来る日も来る日もガスパールは、声をかけては煙たがられ、話に交ざれば知らん顔された。ミュージシャンを本気で目指している奴がいる、と酒場では有名になり、次第にガスパールに近づく者は減っていった。

 

 あっという間にガスパールは挫折した。世間知らずの青年には、他の場所に行ってみるという考えもない。

 さらに、滞在した場所が悪かった。酒場通いを諦めて、ふとジュレット全景を眺めたとき目に映ったのは、楽しげな無数の男女。ウェディにオーガ、エルフやドワーフプクリポや人間、つまりは世界を凝縮したような広場がそこにあった。

 生き生きとし続けるのは難しいが、腐るのは簡単である。夢を追うことを諦めたガスパールは、きらびやかな『出会い』を求める世界にどっぷりハマってしまったのである。

少年は主人公に己を重ね、青年になった

「俺はここで死ぬ運命なのかもしれない。だがな、俺の曲を聴いたお前が、お前たちが、このクソみたいな世界を変えてくれるって信じてるぜ!」

 

 これは、とあるファンタジー小説の主人公の最期の言葉である。歴史を歌い、伝説を紡ぎ、世界と戦ったシンガーソングライターの物語。描いた夢は叶わず、望んだ舞台には辿り着かず、大きな成果を残すことは出来なかった男。その背には片時も手放さなかったギター。その隣には彼の寵愛を一身に受けた少女。

 こんなありふれた物語に憧れたのは、平凡なウェディの少年。他と比べて愛に愛されることもなく、他と比べて歌を歌うこともない、ウェディにしてはつまらない少年。

 だが少年は、唯一無二でありたかった。世論に流されず、世間に飲まれず、世界に紛れず、ただ光輝く星のように。その星は少年にとって、件の小説の主人公と同義であった。

 それから時は流れ、青年はミュージシャンを目指して故郷を旅立つことを決意した。

 

「ガス、本当に行くの?」

「あぁ、止めたって無駄だぜ。僕はこんな小さい村に留まるような男じゃないんだ」

「それは昔読んでた小説のセリフでしょ」

「よくわかったな。なんならペネも来るか?」

「村を出る気はないよ。私はあんまり旅とか出来そうにないし」

「そうだな、ペネは戦う力も魔法も使えない。大好きな食事のために箸を持つので精一杯だろ」

「ガスがいつも美味しい料理を作ってくれたから。ほら、もういいから行きなよ。またね」

「兄の旅立ちを惜しむ気持ちがないのかこいつは……」

 

 黒の髪に灰の眼、浅い青の肌をした小柄な体躯。ガスと呼ばれた青年は、リュートとナイフを背負って故郷を旅立った。旅立ちの理由が『男の子にありがちな一時の憧れ』であったと気がつくのは、いつのことになるだろうか。

 

 これは、小説の主人公に憧れた少年の物語である。何も歌わず、何も紡がず、まだ本当の戦いすら知らない少年。夢は描くに至らず、舞台に立つ理由もなく、成果が出るような行いすらしていない青年。

 彼が最期に残す言葉は。

七里 睦月 ロングインタビュー

先日、10枚目のシングルとなる『かくれんぼ』をリリースした七里 睦月。

当誌の先月号で行った《来年バズるアーティストランキング》のトップを飾った彼に、新曲や今後の展望についてお話を伺った。

 

 

 

――それでは始めに、簡単な自己紹介をお願いいたします。

 

「七里 睦月、30歳。シンガーソングライターです。」

 

――七里さん、ついに30歳を迎えましたか(笑)

 

「それ、みんな驚くんですよね。顔が比較的若く見えるのもあると思うんですけど、中身が年齢に伴ってないって意味じゃないかとヒヤヒヤしてます(笑)」

 

――そんなことはないです。むしろデビューした頃からずいぶん成長なされたなぁ、と。

 

「(記者)さんはデビュー当時から俺を追ってくれてますもんね。本当にありがとうございます。お金のない時期に何度もご飯を食べさせてもらったご恩は一生忘れません」

 

――今こうやって活躍されてるのを見ると、あのご飯は無駄じゃなかったんだな、七里さんの血肉になったんだな、と嬉しく思います。

 

「今ってギターやベースやドラムが集まった、いわゆる『バンド』が流行ってるじゃないですか。でも俺はギター1本と自分の喉しかもってないわけで、やっぱり風当たりは強かったんです。いや、デビューして1年くらいは風すら当たらなかったのかな。

そんな中でも応援してくれた皆さん、特に俺に期待してくれた先輩方や業界の方に応えたい一心で頑張ってきたところはあります。近々、お返しに美味しいものをご馳走しますね(笑)」

 

 

本当は20分に及ぶ大作だった

 

――神話や民間伝承を現代社会に絡めた歌詞が特徴の七里さんですが、今回の『かくれんぼ』からはそれが感じられませんね。

 

「実は先日とんでもない夢を見まして、夢なのに死ぬかと思いました。その時に作った曲が『かくれんぼ』なんです。」

 

――突っ込みどころが多すぎて、なにから聞けばいいのか。では、その「とんでもない夢」について教えてください。

 

「タイトル通り、夢の中でかくれんぼをしました。まあ、夢は夢なので内容まで詳しく話すつもりはありませんが、そういうきっかけがあったんだなくらいに理解しておいてください(笑)」

 

――先ほど「その時に作った曲」とおっしゃっていましたが、文字通り、夢の中で作ったということでしょうか?

 

「その通りです。俺と、もう1人のボーカルがいて、2人で歌うために作曲しました。本当は20分に及ぶ大作だったんですけど、夢から醒めてからそれを楽譜に書き起こし、再構成して今の形になりました。」

 

――20分!?

 

「20分間、歌いっぱなし弾きっぱなしです。夢の中とはいえ流石にあれは大変だった(笑)」

 

――その20分のオリジナル版を聞ける機会は来るのでしょうか?

 

「えー!大変なんですってば(笑) 何にせよ、もう1人のボーカルもいないと歌う気はありませんしね。あれはその人と一緒に歌うための曲なので。」

 

――夢での出来事をとても大切になさっているんですね。『かくれんぼ』でも「想いまで隠せはしない 思い出も忘れはしない」と歌っている通り、忘れられない記憶なのだと。

 

「あの夢もある意味では神話的というか、ファンタジー色が強かったので記憶に残りやすかったのかもしれないですね。たぶんあの夢の全てを覚えているし。いい思い出です。」

 

 

現代社会ってフィクションで溢れてる

 

――そもそも「神話を歌う」というスタイルはどうやって生まれたのでしょうか?

 

「もともと神話が好きだったから、それを自分の創作に組み込みたいなー、と。あとはですね、なんて言うか現代社会ってフィクションで溢れてると思うんですよね。小説とか映画みたいな作品ってだけじゃなくて、SNSとかインターネットって100%のノンフィクションではない。フィクションに求められるのは幻想というか、こうだったらいいなっていう願望が反映されていて、はるか昔から存在する『フィクションの走り』とも言えるものが神話なんですよね。それって娯楽もすくなかった時代における、人間の根元的な欲望だと思う。きっといつの時代にも求められているものなんじゃないか、って思ったのが俺の作詞に影響しています。」

 

――うーん、確かに。フィクションに内包された願望というのはありますよね。七里さんの曲はそれを目の当たりにさせられるから魅力的だし、惹かれるんです。

 

「ありがとうございます。今回は毛色が違う曲だけど、そういうところ――本音を隠すこととか、諦めてしまいがちな願望が自分のなかにあるってことを見つめ直す曲になっていると思います。」

 

 

 

彼のルーツに迫ることもでき、大変貴重なインタビューとなった今回。

最後にぽつりと「今年こそ日本武道館を狙います」と呟いていた。

七里 睦月が世間に広く知られる日も近いのかもしれない。

 

 

『かくれんぼ』

作詞・作曲・歌 七里 睦月

 

1.かくれんぼ

2.ランタンを灯せば

3.I do

4.霧の向こう側

雑TRPG『猫魔族の領分』後日談

閃光が消えたのち、ミューズ海岸の地形はがらっと変わっていた。

地面に横たわっているてっかまき、マーガリン、マロン、エンビレオ、ハル。そしてキャット・シー。

 

エンビレオの足元には、ぼろぼろになったウロコの盾が落ちていた……


てっかまき

「う……うう……」


マロン

「……ん…んんっ…ウロコは………?」


ハル

「 あ、うう…ウロコさん…?」


マーガリン

「…ウ、ウロコさん……?」


エンビレオ

「……」
(横たわったままで、傷の入った盾をじっと見つめている…)


てっかまき

「その盾は……」


ハル

「エンビレオさん、それって…」


マーガリン

「そんな…まさか……!」


マロン

「……ウソだろ…?」


エンビレオ

「……多分、パラディンさんの。……ウロコの、盾」


シー

「彼が守ってくれたというのか…」


マロン

「おれの聖女の守り…効かなかったっていうのか…?!なぁ、おい、ウソだよな…どこかに居るんだよな?!なぁ!!!」


シー

「あれだけのエネルギー量だ…全員のダメージを肩代わりしたのであれば、いくつ命があっても足りないだろう」

 

てっかまき

(苦々しい顔をして拳を握りしめる)


マーガリン

「そんな…そんなことって……」


ハル

「姿形もないなんて」

 

エンビレオ

「……」
(屈んで、盾の落ちていた辺りの砂浜を当てなく掘り返す)


マロン

「くそ……!また守れなかった……!!なんで…なんでだよ……!!!」


エンビレオ

「……。後は頼んだ、って。聞こえないふり、したけど……ウロコは、そう言ってた。……何が起きるか……分かってたんだと、思う」


マロン

「……ありがとな…ウロコ……おれ達を……護ってくれて……」


マーガリン

「ウロコさん……分かってて私たちを……ありがとう…ごめんね……」


てっかまき

(……何も言わずに大剣を納めた)


エンビレオ

「……そうだ、猫島……どうなったんだろう」


マロン

「そうだ……あいつ…猫島に渡った奴は…?」

 

シー

「その件なのだが…ついさっき、私のなかから猫島の“所有権”がなくなるのを感じた。どうやら先に島へ行ったヤツが島を乗っ取ったようだ」


ハル

「乗っ取ったとは、どういうこと?」


マロン

「それって大丈夫…でもねぇよな……」


シー

「あの島は猫の楽園というだけではない。島の中枢、つまり巨猫の巣の玉座には島全体の構造をも変える力がある。その権限を奪われたということは、あの者は私より遥かに強力ということだ…」

 

マロン

「あいつは…一体何者なんだよ…」


てっかまき

「ビストロガスパール。かつてグレンにあったレストランよ。数ヶ月前、そこの主人だったシェフ・ガスパールが魔物に殺され、なりすまされるという事件があったわ。マーガリンと私を含む6人の冒険者でその事件は解決した。そのときに主人だった本当のガスパールの遺体も全員で確認してる。それがなぜ今になって……」

 

マロン

「なりすまし…か…。ってことは、あの猫島を乗っ取ったやつも…偽物の可能性が…?」


シー

「不明点が多すぎる。一度町に戻り、体制を立て直すとしよう。町長亡き今、ジュレットは私が治めるとしよう。なんとかみなの理解を得て、だがな」


マロン

「おれ達も、説得には協力するよ。お前なら頼りになりそうだからな…」


てっかまき

「そうね。新しい体制を築くのにぜひ協力させてほしいわ。ガスパールを逃したのは私達にも責任がある」


エンビレオ

「……難しい、とは思うけど……まずは今までの事、町の人に話して……それから、かな」


ハル

「出来ることならなんでも協力するよ」


マーガリン

「本物のガスパールさんは殺されてしまっているはず…なりすましの偽物かなぜか生き返ったのかな…理由は分からないけどとりあえず私もシーさんに協力するよ…!私も出来る限りのことはしたいから…!」


エンビレオ

「……一足先に……町、戻ってる。いきなり君が行ったら……町の人、また……勘違いするかもしれない。それに……ウロコの家に、盾、戻してあげたい」

 

 

【ジュレットの町:早朝】

意外にも住民たちは聡明で、冷静であった。
すべてを知ると、シーが町を治めることを快く受けいれた。

 

それからの冒険者たちは……

 

 

エンビレオ
町に逗留して、守れなかった約束を果たすために、シーの手伝いをしている。時々ウロコの家を掃除しに行ったりもする。いつか家の主が戻る事を待っているようでもあり、主が戻らなくなった日の姿を保とうとしているようでもある。

 

マロン

もうジュレットには居ない。旅する医者だからね。次の街に向かっている最中かな。ジュレットに滞在中は、怪我した人や病気に罹った人の治療をしている。

 

 てっかまき

ウロコの弔いのために屋敷へと赴いた。そこでサヤマと再開し、驚愕することになる。その後は町に滞在しながらシーに協力し、海岸の再整備を手伝ったり警備をしたりした。猫島へ渡ったガスパールを追う機会を逃さないため、その後もジュレットを拠点に活動している。

 

ハル

この街にいるのはつらすぎるので傷が治ったところでジュレットは離れた。疲れたのでしばしプクレット村でひっそりとくらして、また旅にでる。強くなりたいと修行の旅に。

 

マーガリン

エンビレオさんとてっかまきさんと一緒にシーさんの手伝いと出来る限りのことをして、共にウロコさんの屋敷へ赴きサヤマさんの執事と知って衝撃を受け悲しく再開する…その後ウロコさんの墓前で手を合わせて祈る…「ウロコさん…守ってくれて本当にありがとう…ウロコさんが守ってくれた命、大切にするから見守っててね…」そう祈ってからウロコさんの為にもと強く思い、ガスパールさんの足取りを追うために色々調べながら冒険を再開する。

 

 

町長を中心とした事件から、1週間が経った。

シーは「ビストロ ガスパール」の調査を行い、店内には何故か屍がなくなっていたと報告した。

 

シーは現場からある仮説を立てた。

曰く、店内で燃やした《ドリーム》の灰がガスパールの屍に影響を及ぼしたのではないか、と。

 

町を、そして猫たちを救った冒険者たちは間違いなく英雄だ。
仲間の死や町長の裏切りは決して忘れられないだろう。
しかし、沢山の命を守ったことを誇りに思ってほしい。


今日もまた、静かに夜がふけていく……

 

【Happy End】

 

 

 

 

 

 

【猫島】

 

「てっかまきさんとマーガリンさん。思ったより早く会えたなぁ」

 

「『さっさと殺してしまえば良いものを』」

 

「大丈夫、おそらく彼らは僕を追ってここに来る」

 

 

「『さぁ…君たちに絶望を与えよう!』」

雑TRPG『猫魔族の領分』6

【ミューズ海岸 船着き場:深夜】

2つの影は舟に乗り込もうとしていたが、追いかけてきたキャット・シーとエンビレオを見て動きを止めた。

 

??

「追いついたのか」

 

シー

「お前の姿を忘れてはいないさ、町長」


エンビレオはもう1つの影にも見覚えがある……それはフードを被ったウェディ、船頭であった。


エンビレオ

「……町長に……船頭。……町の人を放り出して……何をしているの、かな」


マロン

「はぁ…はぁ……お前ら…何でここに…」


てっかまき

「ここに居たのね、町長さんに船頭さん。……ようやく話が見えてきたわね」

 

マロン

「そうか…お前らが、この一連の事件の首謀者だったんだな…?」


マーガリン

「どこにもいないからおかしいと思ってたら…やっぱりそうだったんだね…」


ハル

「まあ、最初からおかしいとは思っていたが、やはりこの事件は仕組まれていたんだね」

 

ウロコ

「ふうん……なるほどね……気分悪いもんだ、裏切りっていうのはいつ見てもな」

 

 

町長

「ふん……町にいもしない私を探し続けていればよいものを。

 

・・・・・・・
ガスパールさん、先に行ってください」

 

船頭「あぁ、早く来いよ」

 

船頭は舟に乗り、どんどん離れていった!


エンビレオ

「あ……。いや、平気だ……船なら、猫島の皆と乗ってきたのが、ある。……猫島に、大切なもの……残したりはしてない……?」


シー

「魔物にとっては……猫島そのものが重要なのだ。島を治めている者が自由に島の構造を変えることができる特殊性……だがあの者はウェディだ。何が目的なのだ」

 

てっかまき

ガスパールだと!?奴は数か月前に死んだはず!いったいどういうことだ?」


マーガリン

ガスパールさん…!?そんな…だって…ガスパールさんはもうここには……一体どうなっているの…?

とりあえず誰であったとしても何かする前に早くここを通って止めなくちゃ…!船頭さんと話せたら本当にガスパールさんかどうかも分かるしね…!」


ウロコ

「……ガスパールガスパール?何処かで聞いたような……確かお嬢が……?思い出せねえ……。それに行っちまったウェディを追わないと」


町長

「おっと、ここから先へは通しません。邪魔立てするようなら戦わなければなりませんが…」


ハル

「なぜ邪魔をするの?猫島に何があると?」


マロン

「早くこいつを何とかして、おれ達も島に渡らないと、あいつが何をしでかすか分かんねぇからな…!」

 

てっかまき

ガスパールは以前マーガリンと私が解決した事件の関係者よ。なんで彼が生きてるのか知らないけど。
おとなしくここを通してもらいましょうか!」

天下無双!


ハル

「いい知り合いではないってことか、まずは船頭を追わないとね」
バナナトラップ!


マーガリン

「町長さん…良い人ではなさそうだけど…倒しちゃっていいのかな…魔物たちみたいに眠ってくれたら傷付けずに済むんだけど…試してみるしかないよね…!眠って…!」
ラリホー

 

町長

「そんなものが効くわけないだろう!滅せよ!ギラグレイド!!」


全員にギラグレイドが直撃!


マロン

「うわっ…!お前ら、大丈夫か?!」
ベホマラー


マーガリン

「熱いっ!回復ありがとう…やっぱり効かないよね…通る為にもパリオさんの為にも…戦うしかない…!」
メラゾーマ


ウロコ

「俺はお前を許さないし、絶対にガスパールも止めてみせる。……ここは通してもらう。みんなはあまり俺から離れないでくれな」
におうだち!


町長

「ははは、皆さんのように聡明な者はこの町にはおりませんので……


貴様らが邪魔をしなければ猫島は容易に手に入れることができたのだ!そしてこれは世界を支配する足掛かりとなる!そのためにはシー、お前が邪魔だ!死んで猫島を渡せ!」


天下無双もメラゾーマも完璧に避け続ける町長。
それはまさしく踊り子の華麗なステップであった。

 

ハル

「この島を手に入れたって世界は制服なんてできるはずがないだろう?あの船頭にそそのかされたのだろうけど。バカげてるしひどいよ」
タイガークロー!


エンビレオ

「……死なせない」
町長の足下へ、はやぶさ斬り


シー

「エンビレオ!合わせるぞ!」
町長の上半身へ、かえん斬り!


町長は後ろに飛び退いた!

 

町長

「シー、お前はそちらにつくのか」

 

シー

「当然のこと。貴殿のような愚か者に猫島をやるわけにはいかぬ!」


マーガリン

「魔法撃っても避けられちゃう…!けど絶対に止めなくちゃいけないの…!」


ハルのライガークラッシュ!

てっかまきの渾身斬り!


町長はとても素早く、かすり傷程度しか与えられない!
しかし冒険者たちに攻撃する暇が無いのも確かだ。


町長

「さすがに多勢に無勢、といったところか……」


ハル

「なんだよ、このすばしっこさは」

 

てっかまき

「く……決め手にかける……」


エンビレオ

(……町長の気を逸らせたら、足が止まるかもしれない)
「魔法使いさん……少し、離れた船に……メラゾーマ、撃てる?」


マーガリン

「うん…!分かった…!」
言われた船へメラゾーマ


船は燃え上がった!

 

町長

「何が目的なのかわからないが、手間が省けたわ!」

 

町長は残りの船を次々と燃やしていった!


マロン

「うぉぉぉぉ?!こいつ、船を燃やしやがったぞ?!やべぇ、移動手段が…!!」


ウロコ

「まあでもお前自身の動きは鈍くなるな?町長サンよ」


ハル

「そうだなとにかく倒さないと」


シー

「条約を犯した罪、その身であがなうがよい!」


エンビレオ

「町長……魔物と、ウェディ。隔たり……意図的に作った、あなたには……ジュレットの長の資格、ない。……死にたくは、ないよね? もう降参して」


町長

「熟練の冒険者たちに、シー……もはやここまでか……!」

見事なステップで2本の短剣を振り回し、全員に襲いかかる!


マーガリン

「痛っ…!町長さん!もう諦めて武器を捨てて…!」


ハル

「もう諦めろ。おまえを殺したくはない。みんなそう思ってるはず」


町長

「はぁ…はぁ…ここを突破させるわけにはいかないのだ!たとえ……この命に代えても!!」

 

町長の身体が光を帯び、みるみる膨らんでいく!

 

マロン

「…やばい…!」


エンビレオ

「……。ごめん、頼んだ……パラディンさん」


町長は光の塊になった!


てっかまき
全身全霊斬り!
「くそ!効かない!」


ウロコ

「姐さんもうダメだ!!」
(てっかまきの腕を掴むと自分の後方に投げた)


マーガリン

「どうしよう、このままじゃ危ない…!」

 

ウロコ

「……みんなは俺が庇う。なにか俺にあったら頼むぜ、お医者さんよ」

(マロンに向かってにやっと笑った)


マロン

「ウロコ…!!」

ウロコに聖女の守り!


てっかまき

「マーガリン!こっちへ!」


エンビレオ

「……流石だね……」


ウロコ

「エンビレオ、後は頼んだ。みんなの事も、そこの猫の事も」


エンビレオ

(迷ってから僅かに頷こうとして、やめた)

「……聞こえなかった。これを乗り切ってから……もう一度言って」

 

 

ウロコ

(必ずみんなを守りきる……俺がもし死んだらお嬢にぶっ殺されそうだ……こう、3回くらい)


ウロコのパラディンガード!


町長

「サラバ」

 

町長のメガンテ

 

 

そしてミューズ海岸は静寂に包まれた。

雑TRPG『猫魔族の領分』5

【北口:深夜】
シルバーマントたちが町に入ろうとしている!

 

ウロコ

「なんだこのシルバーマントの数……!どういうことだ、猫じゃねえだろお前ら。……お前らが俺たちの言葉を理解し、話すかはわからない。だが、これより先はウェディの街だ。ウェディに戦う意思はない。引いてくれ」


シルバーマントたちは止まることなくウロコに襲いかかった!


ウロコ

「……そうか、わかった」

ハンマーと盾を装備してヘビーチャージ!


ウロコ

「でもな、お前ら"軽い"ぜ?」
(シルバーマントたちを外へ押し出す)


シルバーマントたちは激しく斬りつけてくるが、洞窟に戻されていく!

 

 

東口:深夜】
スマイルロックたちが町に入ろうとしている!


ハル

「なんてこった。一体どうしたら、どうなってるんだよ」


マーガリン

「猫たちの仲間なの…?とにかく襲いかかってくるならここで食い止めなきゃ…!」


てっかまき

(状況がまるでわからない……。エンビレオさんの話だとマントと岩は猫島の兵かもしれないということだけど、なぜ猫島が猫以外を指揮する……?猫島の外の魔物が協力しているのか。これだとまるで侵攻自体があらかじめ準備されてたかのような……これはもはや戦闘もやむ無しか……?)


次から次へと転がってくるスマイルロックたちが一斉に飛びかかってきた!


てっかまき

(くそ、北と南の状況がわからんから、攻撃できん……)
(ブレードガードでひたすら攻撃を防ぐ)


ハル

「あーもうどれだけ居るんだよ」

(ひたすら身をかわす)


マーガリン

「このまま守ってても何も変わらない…!皆っ!眠って…!ラリホーマ!」


ラリホーマは驚くほど効き、スマイルロックたちは眠りについた!


マーガリン

「やった!皆眠った…!」


てっかまき

「さっすがマーガリン!助かったわ!」


マーガリン

「わぁい~!眠ってる間に別の場所に一回向かう~?船頭さんも町長さんも見当たらないし他の皆も気になるからね~…それともここにいた方がいいかな…?」


てっかまき

「起きちゃったらまずいから、マーガリンはハルさんと一緒にここで見張ってて。私が町の様子を見てくるわ」→南口へ

 

 

【南口:深夜】
猫島を治めている人型の猫、キャット・シーが町に入ってきた!

 

シー「エンビレオ殿、そこをどけ。貴殿は巻き込みたくないのだ」


マロン

「待て!ジュレットを襲うのはやめろ!お前らの仲間のキャットバットは、ほら、しっかり生きている!住民たちにも戦う意思はねぇよ!!だからここから立ち去ってくれ…頼むよ!」


シー

「戦う意志はない…?では今、町のあちこちから聞こえてくる戦いの音はなんだというのだ!」


マロン

「急に魔物が攻めてきたんだ!誰かが仕組んだ罠かもしれねぇ。おれ達の仲間が、今そいつらと戦ってるんだ!!住民たちじゃない!」


シー

「わからぬか、これが魔物の総意だ。猫魔族だけでなく、虐げられてきた魔族すべてのな!!」

 

キャット・シーはレイピアを構え、襲いかかってきた!


マロン

「何で今更……!ずっと友好的だったんじゃないのかよ…!住民たちは、これからもずっとお前たちと仲良くしていきたかったはずなのによ…!何でだ!なんでなんだよ!!おれはお前たちと戦いたくねぇ…でも、住民たち、それにお前たちも守らないといけねぇ…!」

(スティックと盾を装備)


エンビレオ

「……誰かの血で、解決しちゃいけない。だから……退けない。……北のシルバーマントと、東のスマイルロック。全て、君たちが……君から、声をかけた……の?」
(防御に専念する)


シー

「目の前で同胞が傷つけられるのを見た。エンビレオ殿、君も見たよな。それ以前に魚どもが猫島を襲撃しようとしたのは事実ではないか!」


マロン

「それは1人の早とちりだ!悪気があったわけじゃない!それに、住民たちは真実を知らずに攻めようとしていただけだ!おれ達が、もうちょっと早く真実をみんなに伝えていたらこんなことにはならなかったはずなんだ!…だから……!おれならいくらでもその怒りを受け止める!だから…この町を襲うのは止めてくれ!」


シー

「貴殿がどれだけ立派なことを言おうと、所詮は外部の者よ!ならば受け止めてみよ!」

 

周囲のねこまどうたちはメラを唱えた!
無数の火球がマロンを襲う!


マロン

「他所者だろうが関係ねぇ!おれはこの町が好きだ!お前たちも好きだ!!だから誰も傷つけたくねぇ!ならおれが全部受け止めてやる!!」

(全ての攻撃を受ける)

 

シー

「……やれ」

 

プリズニャンたちによってマロンは切り裂かれ、どつかれ、転がされる…!


マロン

「くっ…ッ!!」


エンビレオ

「……そうだね……僕も、見た。同胞を傷つけられるのは、悲しい事。だけど……今の君は、あの時の兵士と同じ。同じ事、繰り返してたら、いけない。
お医者さん……落ち着いて。君が倒れると、困る。……僕じゃ、傷を治せない。……治せなくはない、けど……効率、悪いんだ」
(マロンを抱き抱えてHPパサーする)


マロン

「悪い……エンビレオ………大丈夫だ…ありがとう…!でも……誰も傷つけたくない………血を流してほしくない……!」


シー

「同じこと、か。そもそも条約がないころはこれが普通だったのだ。エンビレオ、邪魔立てするなら貴殿から倒す!!」

 

シーはエンビレオに斬りかかってきた!


エンビレオ

「……!」
(マロンを後方にぶん投げて剣を引き抜き、受け止めて鍔迫り合い)


ガキィン!!

 

シー

「エンビレオ!賢者のはずでは…!?」

 

エンビレオ

「……僕は……賢者、になりたかった、だけ。物語の中の……誰にでも、話ができて……困り事、解決できるような、そんな人……」

 

シーは無言で何度も何度もレイピアで攻撃してくる!


エンビレオ

「条約、なくたって……僕は、君たちと仲良くしたい……まだ、顔合わせてない、仲間たちも……多分、町の人も。じゃなきゃ、猫島で、猫たちとお酒……飲んだりしない。……っぐ……だから……」
(ひたすら受け流しては、受け流し損ねた分の傷を負っていく)


シー

「そこを……どけ!軍を率いている町長を!倒さねばならぬのだ!この騒ぎでどうして出てこない!逃げたのか!?」


マロン

「逃げたわけじゃない!町長は……魔物達から襲われないように住民たちを守ってるんだ…!本気でお前たちを襲う気なら、とっくに島に向けて進撃しているはずだ…!!なのに、それをしなかったということは……あいつらだって、本当は戦いたくないんだよ…!!お前らのこと、信じてるから……だから…!」


シー

「エンビレオ!時間稼ぎのつもりだったのか!?」


エンビレオ「時間……稼ぎ?……僕、たちは……戦わない為に……ここにいる、だけ。……何の為に、時間を稼いだ……と、思ったの……?……君が手を携えているのは……誰?」

 

 

【酒場前広場:深夜】

町の北と南から戦闘音が聞こえる。


てっかまき

(北からはシルバーマントが来てるとか言ってたな……。南は……? もう本隊と交戦が始まってるのか)


そのときてっかまきを追い越すように2つの影が走り抜けていった!


てっかまき

(何だ今のは!追うぞ!)

 

 

【南口:深夜】
鍔ぜり合いが続くエンビレオとキャット・シー。猫たちにどつき回されているマロン。

その横をすり抜けるようにミューズ海岸へ向かう2つの影が!


てっかまき

「エンビレオさん!マロン!悪いけどここはあなたたちに任せるわ。なんとか持ちこたえて」→影を追ってミューズ海岸へ


マロン

「あぁ…おれ達までここを離れるわけにはいかないし、影のことは任せた…ありがとな!」


エンビレオ

「……もしかして……君、本当は……猫島で何があったのか、最初から……知ってた?」


シー

「……このタイミングで海岸へ向かう者が!?」

 

ウォォォォォォォォ!

シーの叫びが町に響きわたる!


なんと魔物たちは町から去っていった!


シー

「エンビレオ!一時休戦だ!貴殿も共に来い!」


エンビレオ

「……使い道……違うけど……ごめんね、お医者さん」
(砂浜に剣の先で町の外へ向かう矢印を描き、マロン特製の飴を目印に幾つか撒いて、町の外へ)


マロン

「あっ、ちょっと待て……おれも行く……くっ!」

(ふらつきながらシーの後を追う)

 


【北口:深夜】


ウロコ

「シルバーマントが引いて行く……!何がどうなってるかはわからないが、とにかく合流しなきゃだな」→南口へ

 

 

東口:深夜】
ハル

「なんだろう?今の叫びは、魔物が突然引いたし、声が響いた南に行ってみよう」→南口へ


マーガリン

「魔物の声…!?南の方で何かあったのかな…魔物たちも引いてくれたみたいだしここはもう大丈夫だよね…!私も行くよ!」→南口へ

 


【南口:深夜】


ウロコ

「東は静かだ、多分落ち着いてるはず……南は、ん?
(砂浜の矢印に気付く)
さすが賢者サマってとこか」→ミューズ海岸へ


マーガリン

「私も急いで追いつかなきゃ…!」→ミューズ海岸へ

雑TRPG『猫魔族の領分』4

【町長の家:深夜】


ウロコ

「(扉をガンガン叩きながら)夜分にすまんが、急用だ!起きてくれないか!」


町長

「こんな時間になにかね…?あなたか。明朝まで答えは出さぬぞ」


ウロコ

「すまねえな、そうも言ってられなくなった。俺たちと一緒に猫島へ渡ったもう1人のウェディ、覚えてるよな?あいつは1人、今も猫島に残って命の危険を冒してまで捜査してくれている。
そして今しがた猫島にいるそのウェディから連絡がきた。明け方と言わず今すぐ兵を解散してほしい。

正直俺たちがあんたに渡した証拠品で犯人は猫じゃないことは明白だ。この徴兵そのものが猫たちからすれば気分がいいものじゃない。俺たちと同じウェディが、同胞が危険な目にあっている。……それにせっかく猫たちと仲良く平和にしてたんだ、あんたの代でそれを崩すのは得策ではないと思う。だから、頼む。兵を解散してくれ」


町長

「たった1人で島に……危険すぎる。どうして猫どもをそこまで信用できるのだ。仮にその残った者が無事に帰ってくれば信用もできるが……」


ウロコ

「俺もさあ、猫なんて魔物なんて、って思ってたけどよ。そのウェディからの連絡、"誰が"してくれたと思う?猫……キャットバットが持ってきてくれたんだ。それにさ、猫島にいたベンガルパリオと友達だったんだと。怪我してるパリオを見かけていたら島で手当てしてやってたのに、って言ってた。郵便屋みたいな連絡係がいる、怪我人見たら助けてやる、俺たちと何も変わらねえよ。
連絡がきたって事は多分猫たちはエンビレオを害していない。そもそも喧嘩を吹っかけたのはこっちだ、拳を収めなきゃいけないのも俺たちだと思うぜ、町長」


町長

「……よくわかった。すまないが島に渡った者たちを集めてくれないか?改めてしっかり話を聞きたい。夜分に申し訳ないが頼めないだろうか」


ウロコ

「わかった、みんな宿にいるはずだ。迎えに行ってくる」

 

 

そのころ、キャット・シーたち猫魔族と共に舟に乗ってミューズ海岸を目指すエンビレオは……

 

 

【ミューズ海岸 船着き場:深夜】

猫たちは隊列を成して上陸した。

 

そのとき、町の方から

「ギニャァァァーー!」

と猫の鳴き声のような音が聴こえた!

 

エンビレオ

「今のは……」

 

エンビレオの杖

『…町の方で何かあったのやも知れぬ。様子を見てくる故、暫し待たれよ、シー殿!』
(シーに声をかけてから、声の源を探して走り出す)


シー

「ならん!共に行こう!」


ミューズ海岸のちょうど中央あたり。

キャットバットがウェディの兵士に尻尾を掴まれている!


兵士

「こいつらのせいでパリオは…!まずは1匹!」


キャットバットは兵士に斬りつけられ、地に伏した。


エンビレオの杖

『そなた…何をしておる!』


兵士

「うわっ!なんだ!?猫の大群だ!!」

 

兵士は町に駆け込んだ。


シー

「バット……よく頑張った。
エンビレオ殿。先の件は貴殿の言うことが真実だったかもしれない。しかし、この目で見てしまった……我々は……この町を滅ぼす!
キャットバット隊!開戦の合図を!」

 

キャットバットたちは2つの群れに分かれて飛んでいった!


エンビレオの杖

『それじゃ……』
(言いかけて首を振る。杖を砂浜に突き刺して深呼吸。倒れたバットを抱き上げる)


エンビレオ

「……駄目だ。この子も……パリオさんも……どうして殺されなきゃならなかったか、分からない、ままになる。……あと少し、でいい。約束の時間まで、でいい……ここから進まないで」
(凄まじくためらいながら片手でシーの手に触れる。手は物凄く震えてる)


シー

「……貴殿の心づかいには感謝している。

全体!進めー!!」


シー以外の大量の猫たちは町へと走り出した!


シー

「先程とばしたキャットバットは、町の北と東、そして南の3方向から攻めいる指示だ。私1匹を止めたとて意味はないぞ。そこをどかぬなら…命まではとらないが、無力化させてもらうぞ」

 

エンビレオ

「……退かせる気、ないんだね……。……ごめん。僕は……まだ、約束、諦めてない」
(キャットバットを抱えたまま、自分にピオラをかけて町の方へ走り出す)

 

 

【宿屋:深夜】


ウロコ

「ヤローから先に起こすか。マロン、遅くに悪い。ウロコだ」


マロン

「むにゃ…フロコォ…どうしたんだぁ?」


ウロコ

「ほい、急用でな。我慢しろよ、次はハルだ」

(ひょいとマロンを脇に抱える)

 

マロン

「な、何するん…だ………すやぁ……」


ウロコ

「ハルー、夜分遅くに悪いが出てきてくれ」


ハル

「ん?なんだよこんな時間に…」


ウロコ

「ほい急用につき、回収するぞ〜」
(マロンとは反対の脇に抱える)


ハル

「うわ・・な。なんだ?」
(バタバタするもしっかりかかえられてここちよくなってしまった)

ウロコ

「次はレディー達の部屋か。マーガリンちゃん、夜遅くに悪い。ウロコだ、起きてきて貰えないか」(丁寧に大きくノックをした)


マーガリン

「…も、もう朝っ!?…暗かった…!何かあったの~?」


ウロコ

「事情は行きがけに説明する。とにかく一緒に来てくれ。最後にてっかまき姐さんを起こさなきゃな」


ウロコ

「あー……てっかまき姐さん、ウロコだけど。遅くにすみません」


てっかまき

「…もう起きてるわよ」
(大剣を背負って部屋から出てくる)

 


そのとき、遠くから叫び声が……

「猫だー!猫が攻めてきているぞー!」

 


ウロコ

「は!?なんでだ!!そんな筈はない!!」

(慌てて窓から外を覗き込む)


マロン

「ね……ねこぉ?………すぴー」


ウロコ

「あほたれ、マロン起きろ!猫が町に攻めてきたらしいぞ!!俺がみんなを呼びに来たのはこれだ。(エンビレオの手紙を見せる)
これを見て町長を説得にさっきまで行ってた、もうほぼ納得しかけてたんだ。後はもう一度全員から話を聞きたいって言ってた矢先に……こんな……!夜のうちにミューズに向かう……もしや海岸にいる猫たちを見て勘違いしているのか……!?」

(マロンとハルを降ろすと、そのまま町長の家へ走っていく)


マロン

「う、ウロコぉ〜、どこ行くんだぁ〜?」

(ウロコの後を追いかける)


てっかまき

(黙ってウロコの後を追う)


ハル

「あれ?みんなどこ行くんだよー!」

(慌ててみんなの後を追いかける)

 


【町長の家:深夜】
町長と兵士が話している。

 

兵士「散歩がてらミューズ海岸に行ったらキャットバットを見つけたんですよ。パリオの仇だから倒しました!そこで気づいたんです。海岸の奥のほうから大量の猫が近づいてきています!」


ハル

「いったい何がおきてるんだ?!」


てっかまき

(まずいな……。偶発的に衝突したか。猫島がどうでるか……)


マーガリン

「そんな…キャットバットが…それじゃあエンビレオさんは…」

 

エンビレオ
(ぐったりしたキャットバットを抱えて、町の階段を駆け上がる)

「……みんな……!」


マーガリン

「エンビレオさん…!大丈夫!?」

 

てっかまき

「エンビレオさん!無事だったのね!」


ハル

「あ、エンビレオさんか?!」


エンビレオ

「うん……猫達は……悪い猫、じゃない。町の人……西側に避難させて……他からは猫達、攻めてくる。……猫達を、傷付けちゃ駄目」

 

ドーーーーン!!

どこからか爆発音がした!

 

てっかまき
「何、いまの!?」
(反射的に大剣に手をかける)


マーガリン

「なっなにっ!?もう猫たちが来たっていうの…!?」


町長の家に兵士が駆け込んできた!

 

兵士

「お伝えします!東口よりスマイルロックの大群が押し寄せています!」


エンビレオ

「岩……? 海岸に、いなかった。準備、してた……? それとも……とにかく……この子。海岸で斬られた……猫の長が、それ見て怒った。……船頭は、何か……白状した?」


てっかまき

「時間が無かったので、船頭は無視して、オールの証拠だけ町長に見せて、いったん侵攻は保留になった。でも、そこにいる兵士が独断でキャットバットを……」


ハル

「仇だからと早とちりしたみたいだ」


ウロコ

「この大馬鹿野郎ッ……!!お前が……早まったせいで……クソッ……!」
(兵士に掴みかかる)


てっかまき

「ウロコさん落ち着いて! 感情的になると状況が悪化する一方だわ!」


ウロコ

「……悪い」(兵士から手を離す)

「俺が、あの時、キャットバットを家に匿っておけば……!いや、最悪マスクをつけてやってれば猫魔族とはばれなかったのか……?俺が……俺が悪いのか……クソ……!」

(顔色悪く壁にもたれかかった)


マーガリン

「だ、大丈夫…?ウロコさんが悪いんじゃないよ…!気に病まないで…!」


てっかまき

「……今の状況を整理してみましょう。ジュレットは態度保留。猫島は海岸から侵攻の意志あり。東口からは謎のスマイルロックの軍勢。このままではジュレットは挟撃されて陥落必至。ここはキャットバットを治療して猫島と停戦し、スマイルロックと戦う以外にないと思う」


「ぎゃあーーーー!!」

耳をつんざくような悲鳴がどこからか聴こえた!


ウロコ

「なんだ!?今度はなんなんだよ……!」


マーガリン

「悲鳴!?とりあえず今はスマイルロックのいる東口に急いで向かおう…!」


てっかまき

「あっ!マーガリン!1人じゃ危ない!」

(マーガリンを追う)


ハル

「あ、マーガリンちゃん、わたしも行くよ」

(マーガリンのあとを追う)

「なんで猫以外が攻めてくるんだよ。魔物全て敵に回してるってことか… 」


入れ違いで新たな兵士が町長の家に来た!

 

兵士

「大変です!北からシルバーマントの群れが!」


ウロコ

「シルバーマント?でも俺は、2人を、守らなきゃ……どうしたら……クソッ……!」

(悩む素振りを見せるが、北へ行く)


エンビレオ

「海岸から……キャットバットの群れ、二箇所に飛んで行った……。多分、伝令……本隊は、海岸から来る」

「……あの船頭……どこ?」


町長

「あ、あれから船頭はみていない!くそっ、やはり魔物が襲いかかってきたではないか!迎撃するぞ!」

 

町の南から声がする……

「魚ども…!!我らの同胞を傷つけた罪、その身であがなってもらうぞ!!」


エンビレオ

「町長……あなたは、町の人の無事を優先、させて。……それと……何処かであの船頭、見た人がいないか……聞いて」→南口へ走る


マロン

「…治療は終わった!キャットバットは何とか無事だ。おれも南口に向かうぞ!このまま衝突しては駄目なんだ!町長、安心しろ。誰も傷付けさせやしない!」→南口へ